Sano ibuki「決戦前夜」はなぜバンプの曲っぽいのか
ぼくらの7日間戦争というアニメ映画の主題歌です。
見た目の米津っぽさ、声の藤原基央っぽさがネットで(あまり良くない意味で)話題になってます。
バンプファン歴14年の私が聞いた感想ですが……かなりバンプじゃねえか!!!!
というわけで、どうしてこの曲がバンプっぽいのか音楽理論を一瞬かじっていた私ができる範囲で解説します。決してdisる意図はないのでご了承。
- ハーフダウンチューニング
多分ですが、この曲はハーフダウンチューニングだと思います(いきなり憶測)。
絶対音感持ちではないので断言はできないのですが、後述のメロディーラインと合わせてハーフダウンっぽいな、と。間違ってたらすみません。
なんでハーフダウンだとバンプっぽいのかというと、バンプはほとんどの曲がハーフダウンだからです。以上です。
弾いてみた動画も(一つだけ)あったので見てみましたが結局分かりませんでした。俺は馬鹿か?
- メロディーライン
誰が聴いてもわかりやすくバンプです。特に既視感(既聴感?)を覚えたのはサビ。
バンプの曲のサビは「メロディーラインを上げて盛り上げる」のではなく、「敢えてラインをそこまで上げず(下手したら下げる)、それでも盛り上がるつくりにする」というパターンがしばしば使われます。
代表的なのは「才悩人応援歌」や「虹を待つ人」でしょうか…音程が上がるとこは上がるんですが、全体的に見ると比較的平坦なライン。
「天体観測」も「見えないものを」まではずーっと同じ音程です。「HAPPY」も「(か)なしみが消えると」まで同じ。上がらないんですね。
決戦前夜は最終的に上がるんですけど「晴れた空の青さすらも」は下がります。バンプの曲をよく聞く人ほどサビのバンプ感を強く感じると思います。逆にBメロとかはそこまで…という程度ですかね。
- 曲の構成
曲の1コーラス目だけ切り取るとAメロ→イントロ→A→Bメロ→サビと進んでいきますが、これもバンプでそこそこ使われます。最近の例で言えば「Hello,world!」が当てはまります。
- 声
もうあえて似せてるだろ、と言いたいところですが声はそもそもの声質がある程度近くないと完璧に似せることは難しいです。
とはいえ決戦前夜を聴く限りでは高音部以外はかなり近い。研究してそう。
他にもイントロのリフがRADっぽいとか色々ありますが、昨今は「バンプオブチキン」というジャンルが確立されているとまで言われているので(要出典)、そんなもんと思っています。
この記事を書くために両者を聴き比べていますが、なにも違和感なく聴いていられるレベルには似てます。ただ、声が似てなかったらここまで話題になってたのかな…と思ったり。
いずれにしてもまだ聴いたことがない人は一度聴いてみることをおすすめします。普通に曲の完成度高いですし、この機に聴き漁ってみては。